備忘録

もうひとつ、ここ最近見過ごせないことがある。
民主主義の国に住む人間として押さえておかなければいけないこと。
備忘録としても。

教育勅語は1948年、衆参両院が排除・失効の確認を決議しているということ。*注)

憲法の「主権在民」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」のどれとも相容れないから。
そもそも教育勅語の根本理念は主権在君であり、国民にいざと言うときには命を惜しまず戦えというもの。
決定的に基本的人権を損なうもの。
戦争へと突き進む精神的支柱となっていたという史実があること。

ところが、不穏な動きが。

2017年3月31日
教育勅語、教材で用いること否定せず「憲法や教育基本法等に反しないような形で教材として用いることまでは否定されることではない」との答弁書を閣議決定した。 勅語については、1948年、衆参両院が排除・失効の確認を決議している。
( 朝日新聞)

まず勅語は根本的、決定的に憲法に反するもの!
第二の森友・塚本幼稚園を出さない為には、改めて排除・失効を確認してもらいたいところなのに。


line小花
*注) 資料:

教育勅語の排除・失効確認

教育勅語等排除に関する決議(1948年6月19日衆議院決議)

民主平和国家として世界史的建設途上にあるわが国の現実は、その精神内容において未だ決定的な民主化を確認するを得ないのは遺憾である。これが徹底に最も緊要なことは教育基本法に則り、教育の改新と振興とをはかることにある。しかるに既に過去の文書となっている教育勅語並びに陸海軍軍人に賜わりたる勅諭その他の教育に関する諸詔勅、今日もなお国民道徳の指導原理としての性格を持続しているかの如く誤解されるのは、従来の行政上の措置が不十分であったがためである。

思うに、これらの詔勅の根本的理念が主権在君並びに神話的国体観に基いている事実は、明かに基本的人権を損い、且つ国際信義に対して疑点を残すものとなる。よって憲法第98条の本旨に従い、ここに衆議院は院議を以て、これらの詔勅を排除し、その指導原理的性格を認めないことを宣言する。政府は直ちにこれらの謄本を回収し、排除の措置を完了すべきである。

右決議する。


教育勅語等の失効確認に関する決議(1948年6月19日参議院決議)

われらは、さきに日本国憲法の人類普遍の原理に則り、教育基本法を制定して、わが国家及びわが民族を中心とする教育の誤りを徹底的に払拭し、真理と平和とを希求する人間を育成する民主主義的教育理念をおごそかに宣明した。その結果として、教育勅語は、軍人に賜はりたる勅諭、戊申詔書、青少年学徒に賜はりたる勅語その他の諸詔勅とともに、既に廃止せられその効力を失つている。

しかし教育勅語等が、あるいは従来の如き効力を今日なお保有するかの疑いを懐く者あるをおもんばかり、われらはとくに、それらが既に効力を失つている事実を明確にするとともに、政府をして教育勅語その他の諸詔勅の謄本をもれなく回収せしめる。

われらはここに、教育の真の権威の確立と国民道徳の振興のために、全国民が一致して教育基本法の明示する新教育理念の普及徹底に努力をいたすぺきことを期する。

右決議する。

line小花

この決議を読むと、当時の国会がきちんと機能し、民主主義を正しく育てようという意欲が伺える。
なのに今は。


最近の閣議決定に至っては
「はぁ?」と首を傾げたくなるような、ご都合なものを連発。
官僚5人を秘書に付けながら、
「総理夫人は私人」閣議決定。
民間人一人はいきなり証人喚問、
なのに、関係公人については完全拒否、
わずかな官僚に偽証可能な参考人招致をしただけで
「政治家の関与はなかった」閣議決定。
はたまた、夫人付き官僚が送ったファックスを
「行政文書ではない」閣議決定、等々。
こうなってくると閣議決定なんて内輪だけの決め事程度。
「こういうことにしときましょ。
だって私達は総理や閣僚。偉いんだし、
根拠なんかなくたって、」って。


振り返れば、何一つ核心部分が解明されずうやむやに、
もう忘却の向おこうへ追いやられつつある森友問題。
核心部分の解明を拒否し続けた政権側の人々の、ある共通点。
誰一人「教育勅語」を否定しなかったということ。
中には稲田防衛大臣のように堂々と肯定する者も。
その主旨は、森友の籠池氏が言い放った「教育勅語のどこが悪い」に続く言葉と同じ。
あげくには、菅官房長官の口からも同じせりふを聞くことに。
「親孝行や友達を大切にすること・・・などは、今でも大切な内容」と。
それなら、勅語など持ち出さずとも、そのままの言葉で伝えて済むこと!
ほんの一部の善を持ち出して、全体、根本の悪を否定しない彼らは
いったいこの国をどんな世界にしようと考えているのだろう。
自民の改憲草案の「基本的人権の限定」とか、「9条2項の削除」とか
そういうことを考える人々が願っていることというのは、
やっぱり戦前回帰にしか思えない。
旬の花時計
プロフィール

ぶるどねーじゅ

Author:ぶるどねーじゅ
はじめまして。
家族とわんこが大好き、
自然や植物が大好き、
Classic&Jazzが好き。
サザンも大好き。
信州に暮らしております。

14歳11ヶ月のままの
愛犬シャーロック
(1998.5.2~2013.4.16)
の穏やかな眼差しを感じながら
庭作りをしております。

風任せ、気ままにつづります。

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