心打たれるスピーチと抱擁

昨日、5月27日金曜日。歴史的な日となりました。
全てを観、聞き終えたら、そこに憲法前文の文言が浮かび、目指す世界の共通性を感じていました。

201605271851スピーチを聞いた後の夕空

16:00頃、TVのスイッチを入れ、オバマ大統領が岩国基地でスピーチするところからずっとLIVE放送を観ていました。
ヘリが2機着陸し、彼を乗せた車が広島平和記念公園へ。
原爆資料館にはたった10分と、あまりに短いのにびっくりしたけれど、その後の言葉や行動には感銘を受けました。献花後、頭を下げることはなかったけれど、暫し目をつむった少し苦しそうな表情は、私には黙祷のように映りました。予想より長かったスピーチは、その言葉のひとつひとつに心がこもり、その音には広く響き通るものを感じました。71年前の8月15日の澄み切った空で何が起こされたか、きのこ雲の下で何が起こっていたかに思いを馳せながら、犠牲者の声なき声に耳を傾けるように語り、
核兵器にとどまらず、戦争についてもなくさなければいけないと言及していました。
中でも耳に留まったのは、「核を持つ国は、恐怖のロジックから勇気を持って抜け出(escape)さ なくてはいけない」と言われたこと。
ハッとしました。なぜなら、誰しもが簡単に持ちうる恐怖心こそが差別や排他の元凶になっていると思うから。

20160424IMG_0895樹木の芽吹き

他にも重要なキーワードが満載。
「科学技術は人を殺すための道具となりうる。」
「私たちは共有の責任がある。真っ向から歴史を見据えなければならない。」
「戦争に対する考え方を変える必要がある。紛争を外交手段によって解決しなければない。」
「共通の人類であるというつながりを確認する必要がある。」
「残虐性をたやすく受け入れない世界をつくらなくてはいけない。」
「簡単な物語で始まる・・・ 
全ての人類は平等である。等しく持って生まれた権利がある、生命、自由、幸福を希求する権利がある。
それを実現するのはたやすくないけれど、その物語にあくまでも真実があり、努力を失ってはいけない理想であり、それは国を越えてすべて人類にもあてはまる。」
「すべての人命は貴重である。」
「もはやこれ以上戦争は望んでいません。むしろ科学をもっと人生を豊かにするために使って欲しい。」
「国家が選択をするとき、シンプルな知恵を広島から得られるでしょう。」
「核戦争の夜明けなどではなく、同義的な目覚めの始まりが広島、長崎。」
・・・等々。

20160513IMG_1410裏の田に来た合鴨2羽

これらを聞いていて、あらためて思ったことは、
オバマさんの言いたいことのほとんどは、日本国憲法の前文にあることと重なるのではないかということ。
つまり、あるべき姿、目指す世界は、憲法前文にあるとも言えるのではないでしょうか。
現実からは乖離した世界が目の前にあったとしても、理想を見失ってはいけないと、聞こえました。
「不断の努力」が必要なのだというのも前文が言っています。そこも重なります。
平和のために不断の努力を重ねてきた本当の功労者は、自分の苦痛を脇に置いてでも行動し、71年間伝え続けてこられた被爆者の方々なのだと思いました。今回のオバマさんの勇気と決意が大きな光となって彼らを照らしたのだと感じました。

スピーチは、感動しつつも、冷静に聞くことができたのですが、その後のシーンは感情を揺さぶられました。
言葉以上に、オバマさんの心を感じられたのが、被爆者のお二人と対面されたとき。
坪井直さんとは堅く握手をしながら、大きな笑顔が見られました。その瞬間とは、坪井さんが「ノーベル平和賞をとったのだから、これで終わりと遊んでいたらいかんよ」と言われてのことだったとか。後で知って笑ってしまいました。
そして、もう一人、森重昭さんには温かな抱擁をされていて、氷が解けていくような温かな何かを感じて、涙を誘われました。
米国人捕虜の方々も被爆していた事実、恥ずかしながら初めて知りました。森さんの功績ですね。
あの抱擁のシーンは忘れられません。ニュースのあちこちで映され紙面も飾っていたあの場面。
オバマさんの、初めて見せた柔和な笑みには尊び慈しむ温かな心を感じました。
計算ではない真実の心と信じます。

安倍さんも核なき世界への責任、努力について立派に宣言していましたね。忘れません。
サミットの方は「リーマン」を連発して国内政治に利用しようという態度が露骨で超恥ずかしかったけれど、こちらの方、「核廃絶への責任」宣言については世界中におびただしい数の証人がいるのだから、どうぞ言行一致でお願いします。

201605271850スピーチを聞いた後の夕空

しばらくつけていたTVを消し、夕空の下を歩いてきました。
昼間不安定だった空が嘘のように青く、雲の筋が残照で輝いていて美しいこと。
感慨深い、歴史的な一日をかみしめて歩きました。


        Thank you for coming~♪
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プロフィール

ぶるどねーじゅ

Author:ぶるどねーじゅ
はじめまして。
家族とわんこが大好き、
自然や植物が大好き、
Classic&Jazzが好き。
サザンも大好き。
信州に暮らしております。

14歳11ヶ月のままの
愛犬シャーロック
(1998.5.2~2013.4.16)
の穏やかな眼差しを感じながら
庭作りをしております。

風任せ、気ままにつづります。

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