白馬・親海(およみ)湿原の夏花たち

初めて立ち寄ることができた姫川源流親海湿原
名称だけは見かけるのにアクセスが分からずにいました。
白馬さのさか、R148号沿いの茶屋さんに停めて訊ねたら
歩いてすぐの場所と教えてくれ、駐車を勧めてくださったので
お言葉に甘えて、姫川源流と親海湿原を見に
約1時間ほど、ぐるりと散策してきました。
20190812 DSC03519姫川源流親海湿原の案内版
サイクリングの観光客らしき数人が自転車を停めて奥へ。
最初、ほとんど人影なし。

まず目にとまったのは、真っ赤に咲く花木。
8月にこんなに色鮮やかに咲く花は何だろうと近づくと
どうやら、オオカメノキの熟した赤い実でした。
花柄(かへい)まで鮮やかに赤いのでよく目立つこと。
20190812 IMG_0720オオカメノキの実
この木はあちこちで見かけました。

案内を頼りに道を進むと個人宅らしき建物や畑を通り過ぎ
思わぬ早さで親海湿原へ。
白馬さのさか観光協会の情報によると
「標高750mにもかかわらず、
亜高山帯から高山帯にかけて生息する
低層・高層の湿原植物が大変豊富」 らしい。

木道脇に咲くサワギキョウ。
20190812 IMG_0717サワギキョウ(親海湿原)
猛暑の中、青い花に目がとまります。
20190812 IMG_0718サワギキョウ(親海湿原)

一番沢山さいていたのがコバギボウシ。
群生して薄紫の帯が綺麗です。
20190812 IMG_0719親海湿原、ギボウシ群生の花色

オレンジ色の花はフシグロセンノウ。
所々で咲いていました。
20190812 IMG_0721フシグロセンノウのオレンジ色花(親海湿原)


終わりかけのあまり綺麗とは言えない大きなユリ似の花は
オオウバユリ。
学名: Cardiocrinum cordatum var. glehnii ユリ科 ウバユリ属
20190812 IMG_0722オオウバユリ(親海湿原)
長い柄のある、網状葉が茎の下方で放射状につき、
ユリ(単子葉類・並行脈の葉)とは見た目が全然違う。
20190812 IMG_0723オオウバユリの茎と車座状の葉
日当たりの良い湿原の方では
ほぼ終わって大きな実を付けていました。

検索して調べてみると
オオウバユリは一生に一度しか咲くことができず、
咲いて種を付けた後は枯れてしまうのだそうだ。
種から芽吹く一年目は葉が一枚で、毎年葉が増し
7~10年かけて根に栄養を蓄えて、
ようやく太い花茎を伸ばすことができるのだそう。
一つの実の中に500もの種を結び子孫を増やし
一生を終えて枯れてしまうと言う。
「あまり綺麗じゃないユリ」だなんて言ってごめんなさい、ですね。

昔、北海道のアイヌの人々はこれを食用、薬用に利用していたらしい。
根からでんぷんを採取可能。
とてもありがたい植物だったんですね。

line小花

この日は生憎の猛暑、湿原は湿度も加わって暑いのなんの。
早々に周遊して、次は姫川源流へ。

源流の散策の後、茶屋に入り、お蕎麦など頂いてランチとしました。

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カワラナデシコに思う

河原撫子(かわらなでしこ)
学名: Dianthus superbus var. longicalycinus
別名: ナデシコ、ヤマトナデシコ 古名: トコナツ(常夏)
ナデシコ科 ナデシコ属  多年草
朝鮮半島、中国、日本では本州、四国、九州に分布
草原、河原などの明るい場所に自生
花期: 6~9月


秋の七草のひとつ、可憐な撫子。
20180917 DSC02956ナデシコat太田切川岸clip

9月中旬、太田切川河畔の宮田村側遊歩道沿いの草地で発見。
切れ込みの深い、ピンクの花が数輪ひっそりと咲いていました。
20180917 DSC02956ナデシコat太田切川岸(宮田村側)

我が家の庭にあるナデシコは5月下旬から6月にかけて咲くので
勝手に初夏の花と思い込んでいたため、
この花を見つけたときはちょっとびっくりしました。
花の風情は似ているのですが、
我が家のは葉が青みがかった銀葉、中央に薄赤い輪がある花の
タツタナデシコ (ライオンロック、学名:Diansthus plumarius)でした。
葉はタツタナデシコの方が色、形とも美しいと思うけれど、花は断然こちらでしょう。

ネーミングというのは面白いというか、時に罪も感じますね。
別名のヤマトナデシコ(大和撫子)は、
セキチク(石竹)の別名カラナデシコ(唐撫子)との対比で付いた名らしい。
この花、繊細な美しさがあって私も好きだけれど、こちらも日本以外、
中国などにも分布するので、随分勝手な名付け方と言えそう。
そして未だに、「奥ゆかしい日本女性」の代名詞にもされているけれど、
ここにも日本人男性の自分勝手な美意識というか、願望というか、
「女性はかくあるべし」みたいな、一種の固定観念も見えてきて
そう考えると腹立たしさも感じてしまいます。
日本女性とくれば「なでしこ」「なでしこ」と勝手に呼ぶな
刷り込むな~!ってね。
おっとっと、クールダウン、クールダウン。(笑)
和名はカワラナデシコ(河原撫子)が妥当ですね。

古名のトコナツ(常夏)は、花期の長さか付いたそうな。
属名 Dianthus はギリシャ語「Dios(ジュピター)+anthos(花)」で「ジュピターの花」。
ナデシコの仲間たち、素敵な名前をもらっていますね。
種小名 superbus は、英語 'superb' 「素晴らしい or 極上の」 辺りかな。
最上級的な種小名をもらっていると読んでいいのでしょうか。
変種名の longicalycinus は「長い萼の」という意味らしい。
唯一、特徴がはっきりわかる部分ですね。

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小さい秋みいつけた

雨上がりの森の中に、青々した毬栗くん。
いつのまにか秋の兆し。
20180828 IMG_9267青い毬栗

今の時期、森の広範囲で見られるのはこちらホスタの仲間
10㎝足らずで少輪咲く子や、50㎝はある花茎にたっぷり咲く子は
たぶん、みんな
コバギボウシ(小葉擬宝珠)
学名:
Hosta sieboldii (Paxton) J.W.Ingram form. lancifolia (Miq.)H.Hara,
Hosta albomarginata Ohwi form. lancifolia Ohwi
キジカクシ科 Asparagaceae ギボウシ属
20180828 IMG_9268コバギボウシ

20180828 IMG_9269コバギボウシの花

20180828 IMG_9270コバギボウシの花

ヒヨドリバナもあちこちに。
学名: Eupatorium makinoi var. oppositifolium
キク科 ヒヨドリバナ属
20180828 IMG_9273ヒヨドリバナ蕾
この個体はまだ蕾ですが、
すっかり開いてフジバカマそっくりに咲く子もあちこちに。
20180828 IMG_9271ヒヨドリバナ

晴れれば30℃越えの盛夏に逆戻りだけれど
季節は確かに進んでいますね。
お盆過ぎには美しいクロツグミの囀りはパッタリ聞こえなくなり
代わりに、ススキなどの背のある茂みの方から
カンタン(邯鄲)の鳴き声が聞こえるようになりました。

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シデシャジンとヤブカンゾウ

シデシャジン(四手沙参)
学名: Asyneuma japonicum
キキョウ科(Campanulaceae) シデシャジン属/ 多年草

7月13日、いつもの森。
このお花を見るのは久しぶり。
明るいワインディング・パスを半分ほど下っていくと右手にすくっと直立。
20180713 IMG_9129シデシャジンの花
もじゃもじゃした花が特徴的。
和名の由来は、花が細く裂ける様が、
しめ縄や玉串などの白い紙(四手)に似るからとか。
クリック+で拡大すると突き出しているのは雌しべかな。
蕾はカンパニュラの雰囲気感じます。
20180713 IMG_9130シデシャジンの花
葉は鋸歯があり、互生。
20180713 IMG_9131シデシャジンの葉
草丈は70~80cmほどだったかな。


line小花

さらに東へどんどん下ると鮮やかなオレンジ色の花が。
ノカンゾウだと思っていたら、八重咲きなのはヤブカンゾウでした。

ヤブカンゾウ(藪萱草)
学名: Hemerocallis fulva var. kwanso
ススキノキ科 Xanthorrhoeaceae/キスゲ亜科 Hemerocallidoideae
ワスレグサ属 Hemerocallis
別名: ワスレグサ、カンゾウナ 英名: Tawny Daylily, Orange Daylilyなど
草丈: 70~80cm 多年草
20180713 IMG_9133ヤブカンゾウの花
腕を広げるように両サイドに重なるよう葉が伸びる。
20180713 IMG_9134ヤブカンゾウ
2018.07.13
地味な色の花が多い森の中で、派手なオレンジが目にとまる。

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リョウブの花

同じ日の森の中、総状花序の白い花を発見。
蕾はブラシ状についている様子。
ウワミズザクラやイヌザクラに似てるけど花時が違う。
調べていたら、リョウブ(令法)と判明。

リョウブ(令法)
学名: Clethra barbinervis/ 別名: ハタツモリ(旗積り、畑積り)
リョウブ科 リョウブ属 / (落葉高木)
20180713 IMG_9126リョウブの花
2018.07.13
葉は互生。
20180713 IMG_9127リョウブの花
2018.07.13
決め手だったのが樹皮が剥げ落ちた幹の特徴的な模様。
つるっとした表面から、「サルスベリ」と呼ぶ地域もあるらしい。
20180713 IMG_9128リョウブの幹
2018.07.13
一説には、令法という名は、昔、若菜を食料にと、令を出して飢饉にそなえて植えさせた救荒植物だったことに由来するらしい。


line小花
一度のアップに上手くまとめる根気が出ません。
同日の写真が続いたり、気まぐれに遡ったりするかも。


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プロフィール

ぶるどねーじゅ

Author:ぶるどねーじゅ
はじめまして。
家族とわんこが大好き、
自然や植物が大好き、
Classic&Jazzが好き。
サザンも大好き。
信州に暮らしております。

14歳11ヶ月のままの
愛犬シャーロック
(1998.5.2~2013.4.16)
の穏やかな眼差しを感じながら
庭作りをしております。

風任せ、気ままにつづります。

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