7月24,25日の閉会中審査を観て

2017年7月24日(月)、25日(火)の国会閉会中審査の中継、時間があったので全部観た。
新たな事実や、予想外の新たな嘘が飛び出して突っ込みどころ満載だった。
今回、ネット上でほぼリアルタイムに実況のように文字起しをしてくださる方がいるのに気づいて、中継の合間に文字で確認、復習しながら見られたので理解の助けになった。通して観たことで、ニュースに乗っかってくるのは、そのうちのごく一部だというのもよく分かった。

映像というのは怖いもので、「会っていない」「言っていない」と断言できずに、繰り返し「記憶によると」や「思います」の前置きや尾ひれが付いてくる際の表情は、どこか苦しげなのが見て取れた。和泉首相補佐官も、断言できない時の表情は、(25日、民進・桜井議員の質問の際の)断言できる時の表情とは明らかに違っていた。これは印象的だった。元首相秘書官の柳瀬氏にいたっては、席にいるときから目が泳ぎ、うろたえの表情が隠せず、日本語もまともに成り立っていないこともあった。
それに対して、前川さんは終始落ち着いていて、時系列の事実を根拠に明快に証言されていた。日時などの間違いも根拠を述べて訂正され、正確を期すことに真摯な姿勢だった。結局のところ、誰も前川さんの証言を否定するに値する証拠を示さなかった。
どちらが正しいと信じられるか、言わずもがな。

本筋からそれるところで驚いたことがある。前愛媛県知事の加戸氏が自民質問者・青山議員から質問時間の終わり間近で自由にしゃべることを求められた。一見穏やかそうな老人に見える加戸氏は、突然メディア批判を始め、勢い前川さんを延々個人攻撃した。その後、残されたごくわずかな時間での反論を許された前川さんは、穏やかな表情のまま、批判してきた加戸氏を一切非難することなく、少ない言葉で誤解を解くべく要点をまとめて述べておられた。ここは本当に感銘を受けた。こんなところにも前川さんの人間性と優れた思考力、卓越した言語能力を垣間見ることができた。もし私だったら、加戸氏の長々したつかみどころのない話に肝心な部分を聞き落とし、指名されてもろくに反論もできずあたふたするばかりで時間切れとなってしまったことだろう。きっと政権側質問者の策略にはまったことだろう。
前川氏の人間性と能力の高さを感じて、やたら無駄な言葉を加えて答弁して時間を浪費するあの大臣、あげくは質疑妨害したりするあの大臣に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいと思ってしまった。 


本筋からは逸れっ放しだけれど、それ故にあまり話題にも乗らないので、備忘録に。
与党は政府側に有利な証言を引き出すのに必死というのは分かるけれど、公明は「加計」とは無縁の事案に集中して質問。与党なのだから何もここでやらずともできるだろうに。政府や参考人たちには休憩タイムだったことだろう。
驚いたのは維新の過激な質問だった。与党以上に規制を悪と捉える立場の、政権側の姿勢。与党の補完勢力といわれる所以をまたしても観た。維新の浅田議員の、だるそうでぞんざいに響く質問にうんざりし、過激な内容にあきれた。中立の立場で判事が裁定してくれる法廷でもあるまいに、法律家気取りで「挙証責任」を振り回していた。文科省に対して以前の審査で自民・青山議員が使った言葉を再び持ち出し、たちが悪い。4条件を満たしているかの検証が必要ないと言わんばかりに。さらに、「経済活動をしたい人を妨害するような文科省の規制は憲法違反ではないか」、のように言い出して、内閣法制局や文部大臣に答弁させていた。これには本当に驚いて目を見張ってしまった。一体全体、教育を何だと思っているのだろう。教育分野さえも儲けたい人に野放図に開放しろとでも言うようなワルな姿勢に心底ぞっとした。参考人のワーキンググループ・原氏が維新側の考えを肯定的に証言していたけれど、いかにもそういった人たちが選ばれて集められているんだなと感じてしまった。
規制と規制緩和はいつも綱引きとなり、見直しは必要だけれど、必要な条件はむやみに外すべきでないし、慎重にバランスを考えて道を開いていかないと弊害が出てくるだろう。税金を投じて教育の質の低下や国や地方の財政悪化を招くのは避けなければ。

そもそも、今回問題視されているのは規制改革そのものではなくて、「加計ありき」、「国家戦略特区を利用して、首相が親しい人物に利益を誘導しているのではないか」という疑惑の解明が重要な問題のだから、論点ずらしはやめてもらいたい。政府側に「加計」の利害関係者がずらりと揃う中、「行政が歪められた」ことを示す様々な文書が明らかになっており、その上で前川証言があって、政府側は誰一人それを否定できる証拠を示していないどころか、新たな嘘が出てきたのが今の状況なのだから。

大事なことから目をそらす為に論点をずらしたり、証言者の信用を貶めるために個人攻撃したり、意味のない言葉を多発して時間を稼いだり、質問には全く答えずに持論だけしゃべったり、延々と資料を音読して質疑妨害したり、指名されていない大臣が立ち上がって答弁始めたり、あげくは自己防衛のために過去の国会答弁を上書き修正したりと、国会軽視も甚だしく、国民はずいぶん馬鹿にされたものだと思う。
こうしたことをすればするほど余計に疑惑は強まることはあっても晴れることはない。より黒くなったと思う。

それにしても、野党が6月22日に臨時国会の要求書を衆参両院に提出して1ヶ月以上が経つけれど未だ開く気配なし。
憲法違反(53条)は今も継続中。「法治国家」が泣く現状。

閉会中審査を観て

2017年7月10日の国会閉会中審査。
NHKのTV中継と、中継されない分はネット中継で観た。
(NHKさん、全部中継して~!受信料払ってるよ。
ネット放映してくれた方ありがとう~。)
約7時間だったそうだが、ほぼ全部観た。

参考人招致されていた前・文科事務次官の前川さんは終始、理路整然としていた。
国家戦略特区の一つが「加計ありき」&「首相官邸が動いていた」という大疑惑に対して、前川さんが自身の見聞きした明確な事実をもとに、そうであると明言していたのに対し、否定する大臣や政府・官邸側はそれを覆す証拠を全く示すことがなかった。
どちらが正しいことを言っているのか、おのずと、前者だと思うのは自然なことだ。


それにしても、山本大臣の答弁は酷かった。午前の衆院・閉会中審査では、「加計」が「石破4条件」を満たしていないことの指摘を受けた後だったと思う、論理的に分が悪くなった途端、何故か用意されたペーパーを延々と棒読みし続けて時間稼ぎのような態度をとった。
午後も酷かった。市場原理に任せて獣医学部を増やせばいいというような、酷くいいかげんな答弁に受けて取れた。儲けたい法人に好きに任せて大学を作ればいいということか。たとえ獣医師になれないような人をたくさん輩出する結果になっても、そうした若者をカモに儲かればいいということか。
ある専門に特化すればするほど、他の分野で身を立てるのは難しい日本社会。若者の人生を一体どう考えているのだろう。そして、子どもたちの学費や生活費を捻出する為にどれだけ日本の親たちは苦労をしているか、知っているのだろうか。私自身、あの苦しい時期を思い出しつつ、この答弁内容を噛み砕くと、本当に本当に腹が立つ。だいいち、こんな決め方をしていたら、この国は本当に低レベルな国になってしまうだろう。

質問する側も、与党の自民・公明と維新議員のは醜く、前川さんを貶める個人攻撃か「規制改革」への論点ずらしが中心だった。規制改革そのものではなくて、そのプロセスに重大な疑惑があるから国民が注目しているというのに。公平公正に進められていないことが問題になっているというのに。
なかでも自民のはひどかった。的外れな為、前川さんの的確な論述に一蹴されていた。午後の参院・閉会中審査では自民側の参考人の前愛媛県知事・加戸氏の「12年間加計ありき」発言まで飛び出した。「お友達の何が悪い」とまで、しゃあしゃあと。なるほど、そういうことかと、背景がぼんやり見えた気がした。だから最初から「加計ありき」なわけだ。疑惑はそのまま、より真実に近づいたという印象を強く受けた。

逆に、はっきり分かったことは、政府も与党も真摯に説明する気がなど無いということ。求められた、首相や和泉補佐官などの重要キーマンの出席を拒絶し続けるらしい。都議選前の、首相の「丁寧な説明」宣言はまたしても嘘となるらしい。
憲法53条*の規定の1/4以上の議員の要求があるのだから、臨時国会を開かなければならないはず。でもその気配なし。
自分らがする憲法違反は全然平気らしい。自分たちの改憲草案には「20日以内に臨時国会を開かなければいけない」としているにもかかわらず、野党が6月22日に要求書を衆参両院に提出して20日経過するも、開く気はないらしい。本当に腐っている。

 首相は昨日7月11日、つまり閉会中審査の翌日、G20から帰国。九州の甚大な豪雨被害があったのにも関わらず、G20終了後もすぐ帰国せず、旅を続けて喫緊ではなさそうな北欧訪問へ。批判をかわす為か少しだけ予定を縮めて帰国。ハンブルグからすぐ帰って来れば閉会中審査に間に合ってしまうのを恐れてということか。それだけ追求が怖い?…図星だから?…ととられても仕方ないと思う。結局のところ、可愛いのは自分とお友達だけ。説明責任から逃れたまま、ただ「恋々と地位にしがみついて」いたいのだろう。

*憲法53条
<内閣は、国会の臨時会を召集することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。>

再生可能エネルギー35%達成のドイツ

つい最近知ったニュース。
ドイツは2022年までに脱原発の完了を目指しているそうですが、
今年2017年、全電力消費の35%を再生可能エネルギーで賄えるのだそうだ。
2050年までには80%を再生可能エネルギーにするのだと。

http://www.independent.co.uk/news/world/europe/germany-green-technology-record-power-generation-35-per-cent-renewables-solar-wind-turbines-a7820156.html

福島原発事故をきっかけに、ここまで脱原発を進めるドイツ。
しかも、化石燃料依存からも脱出しクリーンエネへ。
本当に賢明だし、着実さはさすがだと思う。

2017年1月11日、台湾では2025年までに全て廃炉にする法案を可決、成立。
韓国・文政権も脱原発に舵を切り始めている。

ひきかえ、事故当事国の日本はというと、
2015年時点で再生可能エネはやっと4.7%で
火力発電は84.6%、うち31.6%は石炭火力発電。(エネルギー白書2017)
原発は再稼動、再稼動・・・あちこちで再稼動。
まるで、事故などなかったことのよう。

でも、これも、「あったことをなかったことにはできない」。
絶対にできない。できるはずがない。

加えて、信じられないようなずさんな事故に驚いた。
2017年6月6日、原子力研究開発機構で作業員のプルトニウム被曝事故。
なんだか気味の悪い組織。

東電の福島原発事故に対する法的責任も未だ不明。
誰も責任をとらない。
強制起訴によって、ようやく東電原発事故刑事裁判へ。
2017年6月30日、初公判となったばかり。

事故当事国なのに、
地震や津波が起きる国なのに
いったい日本は何をやってるの。

あったことはなかったことにはできない。
「予見できませんでした」なんて、通らない。
早く再生可能エネへルギーへ転換していかないと
まるで綱渡り。

強く響いた言葉

最近、すごく感動した言葉。

あったものをなかったことにはできない。

「私の座右の銘は面従腹背なんですよ。今は面背腹背。
表現の自由を100%享受できる喜びというのは大変な事ですよ。」

どちらも前川喜平氏、ついこの間まで文科省事務次官だった方のことば。
内容も表情も本当に清々しい。時系列に沿って事実を裏付け、一つ一つ頷ける説明。
複数の新聞や雑誌(買ったことのない「文春」なんて週刊誌も) の記事も読んだ。清廉潔白そのものといった印象。公正な教育行政に熱意を持った官僚だった方のようだ。退職後に名を伏せて「キッズドア」でボランティアをされていたことにも驚きました。

ご自身には何の利益もないどころか、もしかすると身の危険さえあろうに、
カメラの前で、丁寧に事実を話される真摯な姿に本当に感銘を受けました。

ゴールデンレトリバーおすわり
line小花


一方で、前川氏に対し根拠のない人格攻撃を繰り返し、「出所が分からない」「怪文書」を繰り返すだけで、調査を拒否するあの人。
読売新聞なんて大手全国紙まで利用して。
読売も成り下がったものだ。
そして国会で「印象操作」を連発し、はぐらかし、なんら説明できず(する気ない?)、調査を拒否するあの人。
その後も明らかになっている文書や、実存したと言う複数の現役文科官僚の証言ニュース。
国家戦略特区を特定の人物(しかも首相に近しい人物)への利益供与に利用しているのではないか、という疑惑はますます深まるばかり。

行政は公平公正に為されるべきで、国民の税金を食い物にしているとしたら許せない。
こんなことに使われる多額の資金、補助金があるなら、今すぐにでも教育無償化に使ったらいい。
何も改憲など必要なく、今の憲法のもと、矛盾なく合憲でできること。

        Thank you for coming 

野の花ライン野の花ライン

国連に心配されて

国連の懸念をつっぱねて「共謀罪」採決をごり押し
この国はどこへ行こうとしているのでしょう。

昨夜の報道ステーションの「共謀罪」関連ニュースを観た。
与党が採決を強行して「共謀罪」法案が衆院通過。
衝撃的だったのが小川さんの国連特別報告者のジョセフ・ケナタッチ氏へのインタビュー。

国連の人権理事会から任命され、プライバシー権の保護を任務とするジョセフ・ケナタッチ氏が「共謀罪」について安倍総理宛に書簡で「プライバシーや表現の自由を過度に制限する恐れがある」と懸念。「新法案では、犯罪を立証するため国民への監視を強化する必要がある場合に、適切にプライバシーを保護するための新たな特定の条文や措置が盛り込まれていない」と指摘。

日本政府はすぐさま抗議の文書を送ったらしく、菅官房長官の抗議の会見も観た。ただ怒って一蹴しているだけ。うんざりするほど毎度の、ただ高圧的で空っぽな会見。

文書を受け取ったケナタッチ氏は「受け取った“強い抗議”は中身のあるものではなかった。私の懸念に答えていない」と反論を発表。さらに、我々の取材に対し「法案の文言を見て驚いた。私が送った書簡や日本政府からの回答を含め、すべて人権理事会に報告する」と。

「国連の『パレルモ条約』批准のために共謀罪が必要と」安倍政権は根拠の一つに言ってきたけれど、その国連から心配されているありさま。

そもそも、そのパレルモ条約。政府が批准の根拠とする「立法ガイド」を執筆した、パレルモ条約を最も知るニコス・バッサス教授が「条約はテロ防止を目的とするものでない」(5月5日朝日新聞、5月16日報道ステーション)、と既に明言されているわけで、そのことに対する説明も聞いたことがない。
旬の花時計
プロフィール

ぶるどねーじゅ

Author:ぶるどねーじゅ
はじめまして。
家族とわんこが大好き、
自然や植物が大好き、
Classic&Jazzが好き。
サザンも大好き。
信州に暮らしております。

14歳11ヶ月のままの
愛犬シャーロック
(1998.5.2~2013.4.16)
の穏やかな眼差しを感じながら
庭作りをしております。

風任せ、気ままにつづります。

最新記事
リンク
カテゴリ
山 (2)
雪 (4)
月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QRコード